依頼者:30代・会社員
後遺障害:難聴等(9級)
結果:約1900万円で和解(裁判上の和解)
期間:約1年半
自動車を運転中、他の自動車に衝突されて負傷されました。
この事案は、難聴が交通事故に起因するかが大きな争点となりました。難聴は自覚症状しかないことが多く、医学的な立証が難しい後遺障害です。特に交通事故による難聴は、むちうちに起因するものも多いのですが、因果関係の立証が困難です。
相手方の協力医は、事故と難聴に因果関係は無いと主張してきました。当方は、事故前の健康診断による検査結果と事故後の検査結果を比較し、これらを証拠として提出したことと、被害者本人の法廷での証言により、難聴の立証に成功しました。
約1900万円の和解で解決いたしました。こちらの過失割合もあったものの、人身障害保険に加入していたため、当方の過失割合分は補填が出来ました。また、依頼者が事故により配置転換を強いられた結果、減収が生じていたことから、逸失利益の立証がより容易になりました。
今回の大きなポイントは難聴の立証が出来た点です。依頼者の方が事故前の健康診断の結果を持っていたことが立証の助けとなりました。交通事故後、難聴の症状(耳鳴り等)が出た場合には、我慢をせずに耳鼻科へ通院される事をお勧めします。耳鼻科で聴力検査を受ける事で、事故直後の検査結果を残しておくことが肝要です。
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